目 次 |
1. 南方録はだれが書いたか」 2018/1/1・1/12・1/27 |
南方録は、ある意味でいえば、茶の世界では聖典とまでいわれているが、
近年、一部の研究者達が、南坊宗啓が書いたのではなく、立花実山の創作による偽書であるとも主張し、定説化されようとしているが、いろいろな考証を試みると、断定はできない謎になっていることは事実である。
|
2. シルクロードの中継地タシケントのお茶と窯変のタイル 2018/2/12 |
シルクロードの中継地点は東西文化の混在した独特な文化を形成している。お茶も中国から陸路を経てヨーロッパへ伝わたルートの一つであり、
ウーロン茶的な紅茶的な半発酵の茶は、砂糖を入れて飲まれる風習があり、トルコ茶、チベットのバター茶、ロシアのチェイなど同種といえるが、ウズベキスタンの茶は、日本茶のように砂糖などを入れることもしないで飲む。
|
写真2 写真上部の太陽の直射が当たらない部分は、タイルのモザイクそのままの色調であるが、太陽光線が直射したその下部分が窯変を起こし、金色、銀色に変化する。 |
詳しくは会員ページで記述することにする。
|
3. 茶通箱点前 2018/2/25・3/9・3/24・3/31・4/3・4/25・4/30・5/4・5/12・5/28・6/1・6/10・6/16・6/30・7/7 |
茶通箱は、表千家、裏千家において、四ヶ伝の中に位置している。「唐物」、「台天目」、「盆点」などは、
奥秘台子12段の中の道具の扱いの割り稽古が発展したもので、独自の修練のために成立した点前であるが、茶通箱は、草庵の茶の点前で、
道具も普通の道具で、偶々客が茶を持参した際に、亭主の用意した茶と共にだされる点前である。
|
写真1 いろいろな茶通箱、三つ入りの茶通箱、出合桟茶通箱、桟蓋茶通箱、野郎蓋茶通箱等があり、利休好みの茶通箱以外にもいろいろな好みがある。 |
利休形桟蓋茶通箱を詳しく記述すると以下の図となる。 |
図1 写真1の中のBの桟蓋茶通箱を詳しく記述すれば、長さ外法6寸(18.2p)、内法5寸6分(17p)、 幅外法3寸3分(10センチ)、内法2寸9分(8.8p)、高さ外法3寸5分(10.6p)、 内法3寸(9.1p)、板の厚さ2分(0.6p)、蓋の厚さ3分(0.9p)、桟の幅3分(0.9p)、高さ2分(0.6p)、桟には木釘2本ずつ打つ。 身は三つほぞに木釘2本ずつ、底には長い方に5本に短い方に3本の木釘を打つ。桐木地 |
その他に如心斎好みの桟蓋茶通箱(桐木地)、原叟好みの茶通箱、 原叟好みの挽溜茶通箱、三斎好み桐木地野郎蓋茶通箱があり、石州好みの茶通箱には、溜塗の野郎蓋茶通箱、 桟蓋茶通箱、桐木地桟蓋茶通箱もある。その他茶通箱には、桐木地とは限らずに一閑とか菊置上、溜塗、の茶通箱もある。 |
茶通箱中には、黒棗を大津袋又は包み帛紗で客から持参された濃茶が入っている。
|
会員ページの一文で茶通箱の扱いの文章を紹介してみると、
|
右掌上の大津袋の手前側を左親指下側、人差し指上側で持ち、中指、薬指、小指を向こう側から挟むようにして大津服を持ち、棚の左隅手前側に大津袋を置く。 | 正客は、茶入、仕服を縁内に取り込み、亭主は、茶碗を膝前に取り込み、総礼した時の写真 |
・・・中略・・・・茶入、仕服の拝見道具を引き、正客は縁内にあずかり・・・
|
|
茶通箱付花月で、正客が拝見道具を自席に引き、拝見道具を預かった様子。 | 茶通箱点前では、末客と正客が拝見道具を出会いで返す。 |